【ブログ】意外と知らない!積立投資の本当のメリット
最近のiDecoやNISA制度の普及もあり、積立投資を活用される方が増えています。一方で、積立投資自体の本当のメリットを良くご存じないまま、使われているケースも、意外と多いようです。
本稿ではもう一度基本に戻り、投資を幸せな人生実現に繋がる手段の一つと捉え、積立投資について、その本質的なメリットや、実際に活用する際の留意点を、詳しく解説します。
積立投資の特徴(従来から指摘されてきたメリット・デメリット)
積立投資は株式や投資信託などの金融商品を、定期的に一定金額で継続して購入する手法です。一度設定すれば自動購入できる、少額から始められる、ドルコスト平均法の調節機能(価格が高い時と購入数量が減り、安いと数量が増え、平均購入単価の平準化や引き下げできる効果)が期待できる等のメリットがあり、初心者や中長期投資に向いていると言われています。
一方で、短期間で大きな利益は狙いにくく、財産形成に時間を要するデメリットの指摘もあります。以下、これまでは指摘が充分でなかった「積立投資の本当のメリット」について詳しく説明します。
積立投資の本当のメリット①:投資を長期間続け易い
投資の失敗は、「投資スキルが充分でない段階で投資を始め、結果として下落相場に遭遇して慌てて損切りし、少なくない損失を招き、もう二度とやらないと投資を止めてしまう」というケース、これが典型です。
これに対して、積立投資の「投資を長期間続け易い」という特長は、「価格下落時の失望売りを回避」の面でも、資産運用における「複利効果の最大活用」の視点でも非常に有効な特長です。
例えば、以下の言葉は米国の著名投資家、ウォーレン・バフェット氏の「投資のルール」です。

彼の様な投資の名人であっても、一気に大きなリターンを狙うより、損失を出さない事を優先しています。その理由は、大きなリターンはなくても損失が無い限り投資を継続できるので、最終的には長期投資で勝てると考えているのであり、それでこそあれだけの業績を挙げられと言えます。
以下の図は、利率7%で30年間の運用(単利、複利)した場合のシミュレーション結果です。長期投資における複利運用の効果の大きさが、ご認識頂けると思います。

認知機能検査積立投資の本当のメリット②:投資チャンスを逃さない
投資の成功には、リスク回避だけでなく、絶好の投資チャンスを逃さない事も重要です。
その為には、通常は企業動向や金融市場動向などの情報を集めて分析し、今後の投資チャンスに繋げます。ところが、その様な時間もスキルもない人でも、積立投資を行うことで、投資チャンスを逃すリスクを減らすことができます。つまり、毎回の購入数は少なくても、決められたタイミングで頻繁に購入するため、突然の投資チャンスにも追随しやすくなります。以下に典型例を紹介します。
以下の例では、「S&P500」の28年間の収益率の実力は11.0%でしたが、仮にこの期間のリターンのベスト10日を逃すと8.6%に減り、ベスト30日も逃すとリターンは半減します。
この試算より、投資チャンスを逃す影響は大きい事、言い換えると積立投資で細かく投資チャンスを拾っていけば、元のインデックス指数に近いリターンが期待できると考えられます。

積立投資(ドルコスト平均法)活用のポイント
これまで見て頂いた様に、積立投資は使い易く、かつうまく使えば高いリターンが期待できる優れた投資方法です。更に、通常のスポット投資とは異なり、積立投資はいつから始めても投資成果に大きな差がないので、投資開始のタイミングを図る必要もありません。ただ一つだけ留意点があります。それは「収益性推移のパターンと受取り(運用資産の引出し)のタイミング」です。
以下の図をご覧ください。横軸が時間、縦軸が購入単価(実線)と収益率(棒グラフ)です。

左側(ケースA)では収益率が「初期低下⇒後半回復」、右側(ケースB)は逆に収益率が「前半向上⇒後半低下」のパターンになっています。
この結果、最終的な引出し時(右端)には、(ケースA)が有利で、(ケースB)が不利となります。
この現象は原理的なものなので、多かれ少なかれ発生します。従って、実際に運用資産を引き出す際には、(ケースA)のタイミングを狙い、もし(ケースB)にあると思われる場合は、暫く待って、状況が好転してから引き出すことをお勧めします。
まとめ
iDecoやNISA制度の後押しもあり、日本でも貯蓄から投資への動きが進みつつある中、積立投資についての解説も多く目にするようになりました。ただその多くは、「投資の始め易さ」や、「ドルコスト平均法適用による購入価格の自動引き下げ効果」に関する内容が主流の様です。
この様な状況に鑑み、本稿では積立投資本来のメリットや特徴についてより掘り下げ、新たに以下の3点について詳しく解説しました。
- 長期投資に向いており、投資継続や複利運用効果のメリットを受け易い
- 自動継続で購入できるため、投資チャンスを逃しづらい
- 投資開始はいつでも可だが、引出時は留意が必要(収益性向上中のタイミングが好ましい)
以上、本稿が今後の皆様の投資や資産運用成功の一助となれば幸いです。
なお、本稿の内容はあくまで個人的な見解や、その説明の為の事例です。手法を勧めるものでも結果を保証するものでもありません。実施の際はご自身で判断頂くようお願い申し上げます。
この記事を書いた人

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専門分野
ライフプランニング、リタイアメントプランニング、金融資産運用設計
主な資格
CFP®、1級FP技能士、キャリアコンサルタント(国家資格)、GCDF-Japanキャリアカウンセラー、、終活アドバイザー
略歴
九州大学工学研究科(修士) 小西六写真工業(現コニカミノルタ)で研究開発、新規事業化に従事。定年後、科学技術振興機構(国研)へ転職。契約満了 により退職後、FPを開業。FPオフィス三好代表 個人の金融資産投資歴は10年以上
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