【ブログ】実践中、空家の利活用 「移動販売車」と「ふれあいサロン」で地域の活性化の一助に
「移動販売車」と「ふれあいサロン」の組み合わせが生んだ新しい地域のつながり
藤沢市長後・伊勢山住宅自治会で始めた、全国的に見て珍しい(おそらく初の)「移動販売車」と「ふれあいサロン」の組み合わせという取り組みが、近隣住民や高齢者から大きな支持を得ています。現在、市役所や社会福祉協議会などからも強い関心と協力がえられています。
高齢化と商店街の空洞化が進む地域で
この住宅地は、小田急線長後駅から徒歩8分という好立地にありながら、造成から65年が経ち、高齢化が進んでいます(若い世代も一定割合住んではいます)。
さらに、歴史ある長後商店街はスーパーが撤退し、空き店舗が増え、買い物の不便さが深刻化していました。
こうした状況を何とかしたいと考える町内会の方々と、空き家の利活用に関心を持っていた筆者の思いが重なり、今年4月から新しい取り組みをスタートしました。 開始からわずか2か月ですが、住民はもとより、市役所、社会福祉協議会、イトーヨーカドー、近隣自治会などから注目され、具体的な支援も得られつつあります。
移動販売車「とくし丸」
「とくし丸」は徳島発祥の移動販売車で、現在はオイシックス・ラ・大地のグループ企業です。神奈川県ではイトーヨーカドーが食材供給元となり、個人事業主が小型トラックで地域を巡回します。
ネットスーパーと異なり、毎週1〜2回、家の前まで来てくれて、そこで買い物するのが特徴です。冷凍・冷蔵品を含む約400品目・1200点の食材をその場で選んで購入できます。
ふれあいサロン
筆者はFPとして活動する中で、全国的な課題である空き家利活用に関心を持ち続けてきました。そんな折、藤沢の実家が母の施設入居に伴い空き家となました。私の家の利活用への思いと、近隣に住む知人の「地域のために何かできないか」という思いが一致しました。
そこで、移動販売車を誘致し、販売車が来る時間帯を中心に、実家をサロンとして開放し、住民同士が気軽に集い、会話を楽しめる場をつくりました。
二年前に一度は頓挫した移動販売車の誘致
実は、町内会長さんと民生委員さんは2年前に移動販売車の誘致を試みていました。しかし、当時、近隣のイトーヨーカドー店舗は「町内会との契約」という想定外の形態への試みに踏み切れず、計画は頓挫していました。
今回の実現は、当時の課題を乗り越え、関係者の思いが再び結びついた結果でもあります。
様々な人のネットワークの力(住民サポーター、市役所、社協の支え、スーパー)
地域の社会貢献活動は、少数の中心メンバーの思いだけでは立ち上げも継続も難しいものです。今回の取り組みが実現した背景には、中核メンバーの思いとともに、様々な立場の方の関与があったからです。
- 高齢者問題に頭を悩ます市役所の担当者がイトーヨーカドー「本社」と交渉してくれたこと
- 社会福祉協議会が、その活動の意義を感じ、経費の一部を補助に動いてくれたこと
- サロン運営を支えてくれる近隣住民の存在
市役所、社協、スーパー、地域住民といった、多方面からの支援がありました。
開始から2か月ですが、サロンには毎回10名以上が集まります。毎回来る方だけでなく、ふらりと立ち寄る方もいます。 また、サロンには入らずとも、移動販売車での買い物を楽しみに来られる方もいて、地域の新しい交流の場として定着しつつあります。
予期せぬ喜び
伊勢山住宅は60余年の歴史があり、住民同士は顔見知りでも、家の中で語り合う機会は多くありませんでした。サロンでは、買い物の前後に自然と会話が生まれ、特に90歳前後の高齢の方たちが、大きな喜びを感じてくださっています。
また、横浜在住の筆者自身も、長年疎遠だった同世代の方々と再びつながり、さらには亡き父と同じ部署にいた方がこの住宅地に引っ越してこられていたことがわかり、その方の来訪で、父の思い出を伺うという貴重な経験も得られました。
こうした「人と人がつながる場」を生み出せたことは、想像以上の喜びであり、地域にとっても大きな価値があると実感しています。
この記事を書いた人

- KFSC共同代表理事 ファイナンシャルプランナー
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専門分野
ライフプランニング、資産形成(NISAを使ったつみたて投資、個別株、投資信託、ETF)、公的年金・企業型確定拠出年金・iDeCo、生命保険。個人としての金融資産運用歴は30年以上、投信を使ったつみたて投資20年以上、外国株口座での取引も経験を有する。
主な資格
CFP®・1級FP技能士




