【ブログ】こんな保険があったのか!少額短期保険(ミニ保険)の世界へ!!

最も「少額短期保険」らしい保険を選ぶ、第12回少額短期保険大賞が3月13日に報道各社に「推し活キャンセル保険」が大賞を受賞したとリリースされました。

この「推し活キャンセル保険」とは遠征のキャンセル費用を「全額」補償するという画期的な保険です。「推し活遠征の強い味方!遠征周りの不安を解消、突然の公演中止や、交通機関の欠便でも安心!」とのキャッチフレーズで発売以来、最近の「推し活ブーム」に乗って多くの人たちから支持されてきたようです。

このようにいろいろなニッチな市場にどのような保険が準備されているのでしょうか。少額短期保険(ミニ保険)について少し掘り下げてみましょう。

少額短期保険事業とは?

◆少額短期保険と保険会社は何が違う?

1)保険会社が免許制なのに登録制で済むこと。

2)取扱商品の制約があること(保険金額、保険期間など)。

3)保険契約者保護機構の対象外であること。

4)資本金が1000万円と少額で済むことなどです。

◆保険金額に関する制限は?

死亡保険は300万円、医療保険は80万円、損害保険は1000万円と低額に抑えられています。

◆保険期間に関する制限は?

生命保険、医療保険(第三分野の保険)で1年、損害保険(火災保険など)で2年と短期間になっています。

◆少額短期保険で引き受け不可の保険は?

個人年金保険や貯蓄保険、積み立て型の保険、変額保険など長期にわたる保険は引き受けができません。

◆生損保兼営は?

保険金額や保険期間の制限、取扱商品の制限を充足していれば生命保険や損害保険、第三分野の保険のいずれも取り扱う事が出来ます。(兼業可能)

◆契約者保護の仕組みは?

契約者保護の仕組みがありません。

少額短期保険のメリット・デメリットは

◆メリットはどのようなものがあるでしょう

1)一般的な保険商品に比べて保険料が割安な傾向があり、毎月の保険料が数千円程度の保険が数多くあります。

2)ペット保険や葬儀保険のようなニッチなリスクに備えられる、独自性の高い商品が数多くあります。

3)健康に不安のある方や高齢者でも加入しやすく、告知不要の保険もありネットで契約手続きが完結できるという利便性があります。

◆それではデメリットはどのようなものがあるでしょう

1)生命保険控除の対象とならないため、税制上のメリットを享受できません。

2)保険金額の上限があり、そのため十分な保障が得られない可能性があります。

3)掛け捨て保険に限定されているため、途中解約でも保険料の戻りはありません。

4)小規模業者が多く、財務状況にリスクがあります。 などでしょうか。

どれだけニッチな保険があるの

一般の生命保険会社や損害保険会社が取り扱っていない皆さんがあまり知らないニッチ市場向けの保険をご紹介します。保険によっては複数社が取り扱っていますが、代表的な1社をご紹介します。

◆ペットを飼っている人のための保険

・商品名「FPCペット保険フィット」

・会社名「FPC」

・キャッチフレーズ「年間支払限度額内であれば何度でも!いくらでも!」

・特徴「業界最安値の保険料、どんな使い方にもぴったりフィット、アプリでの保険金請求に対応」

◆単独で地震保険に加入したい人のための保険

・商品名「地震補償保険Resta(リスタ)」 

・会社名「SBIリスタ小短」

・キャッチフレーズ「火災保険に入らず単独で申し込める地震の保険」

・特徴「手ごろな保険料であなたを守ります」

◆葬儀費用を用意したい人のための保険

・商品名「みんなのキズナあんしん葬儀」 

・会社名「あんしん少額短期保険」

・キャッチフレーズ「死亡後の葬儀手配・保険金請求・支払い手続きすべてお任せ」

・特徴「いざというときは電話するだけで葬儀手配から支払いまですべて完了」

◆遠征のキャンセル費用を全額補償してほしい人のための保険

・商品名「推し活キャンセル保険」 

・会社名「マイシュアランス」

・キャッチフレーズ「遠征をキャンセルした場合の宿や飛行機などのキャンセル料を全額補償します」

・特徴「推し活遠征の強い味方!遠征周りの不安を解消!」

◆スマホが壊れた時に補償してもらいたい人のための保険

・商品名「スマホ保険」 

・会社名「ニッセイプラス少額短期保険」

・キャッチフレーズ「月々200円からのスマホ保険 もしもの時も安心」

・特徴「シンプルプラン(200円)と安心プラン(400円)の2種類から選択」

◆捜索・救助費用(レスキュー費用)に特化した補償を求めている人のための保険

・商品名「レスキュー費用保険」

・会社名「ABC少額短期保険」

・キャッチフレーズ「救助・捜索費用保険金上限300万円限度に全額支払い」

・特徴「年間保険料4000円、何回登山行ってもOK、救助原因問わず補償」

◆入院時の差額ベット代を補償してもらいたい人のための保険

・商品名「差額ベッド代保険」

・会社名「プラス少額短期保険」

・キャッチフレーズ「差額ベット代の実質負担分を1日最高2万円まで補償!」

・特徴「満20歳から89歳まで申し込みができお手頃な保険料を実現」

◆結婚式を挙げる人のための保険

・商品名「佳き日のために(結婚式総合保険)」

・会社名「あそしあ少額短期保険」

・キャッチフレーズ「結婚式に不安はいらない、結婚式のまさかに備える」

・特徴「結婚式総合保険売り上げNO1,保険料は5000円から」

◆痴漢冤罪に巻き込まれたくない人のための保険

・商品名「痴漢冤罪ヘルプコール付き弁護士費用保険」

・会社名「ジャパン少額短期保険」

・キャッチフレーズ「被害者になっても加害者になっても補償されます!」

・特徴「弁護士費用など保険金最高300万円、年間保険料6400円」

最後に

少額短期保険についていろいろ書いてきましたが、ペット保険や葬儀保険、スマホ保険などニッチなリスクに備えられる独自性の高い商品が多くあり、契約や変更手続きもインターネットで完結できるという利便性などがメリットと言っていいでしょう。

しかし、デメリットとして資本金が多くないために経営基盤の脆弱性が指摘されることや2022年に3社に行政処分が発令されたこと、契約者保護の仕組みがないことなどまだまだ不安視される点も多くあります。

少額短期保険に加入を検討される際は、これらのメリット、デメリットを十分に理解・検討したうえで、自分のニーズに合った保険を選ぶことが大切です。また、複数の少額短期保険や一般的な保険商品と比較検討も大切なことなので忘れないでください。いずれにしても自己責任だということを忘れずに。

この記事を書いた人

網野俊
網野俊KFSC所属 ファイナンシャルプランナー
専門分野

保険見直し、ライフプラン設計、資産運用

主な資格

CFP®、1級FP技能士、DCプランナー、証券外務員Ⅱ種、生保:トータルライフコンサルタント

略歴

日動火災海上保険(株)を退職後独立系FPとして独立し保険見直しを中心とした個別相談に数多く携わり現在に至る。FPオフィスあみの代表