【ブログ】65歳は人生の再出発点! 第2の人生を最高に楽しむ「資産管理術」

 「人生100年時代」と聞いて、どう感じますか? 「まだまだ先が長いな」と感じる方もいれば、「一体何歳まで生きるんだ…」と戸惑う方もいるかもしれません。

 でも、考えてみてください。私たちは今、かつてないほど長く、そして充実した人生を送れる時代に生きています。65歳は、もはや「老後」や「余生」の始まりではありません。これまでの経験と知恵を携え、第2の人生の出発点に立つ時なのです。

*筆者作成

お金だけじゃない!あなたの「本当の資産」

 資産と聞いて、まず思い浮かべるのは「お金」かもしれませんね。もちろん、お金や不動産といった「有形資産」は、これからの人生を支える大切な土台です。
しかし、本当に大切なのはそれだけではありません。

 長年かけて培ってきた知識やスキル、健康な体、そして何よりも温かい人間関係。これらは目には見えませんが、人生を豊かにしてくれるかけがえのない「無形資産」です。
お金を貯め込むだけでは、人生は豊かになりません。この2つの資産を上手に使いこなし、人生を最大限に楽しむことが、これからのシニアライフを輝かせる秘訣です。

「人生を使い切る」という新しい発想

 「Die with Zero(ダイ・ウィズ・ゼロ)」という考え方をご存知でしょうか。これは、「人生を終えるときに、資産をゼロにしてしまおう」という大胆な発想です。アメリカの実業家、ビル・パーキンス氏が書いたベストセラー書籍のタイトルでもあります。書籍カバーの表紙裏には「人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ」と書かれています。

 もちろん、本当に貯金をゼロにするわけではありません。急な病気や介護に備えるお金は必要です。しかし、将来への不安から必要以上に貯め込みすぎず、元気なうちに、「今しかできないこと」にお金を使いましょう、という考え方です。

 貯金はあの世に持っていけません。それよりも、大切な人と旅行に行ったり、新しい趣味に挑戦したり、ずっとやりたかったことを実現する「経験」に資産を変えること。それが、人生を最高に満喫する方法です。

「もったいない」と取っておいたお金で、後で「あー、あれやっときゃよかった!」と後悔するのは、ちょっと寂しいですよね。

75歳までは「中年」!老後なんてまだ早い!

 「老後」「余生」という言葉は、もう私たちの時代には似合いません。人生100年時代を生きる私たちにとって、75歳まではまだまだ「中年」。人生は終わりに向かうのではなく、「これから」が本番です。

 老化の最大の予防策は、社会とのつながりを持ち続けることです。地域活動に参加したり、ボランティアを始めたり、居心地の良い場所で誰かの役に立つこと。「ありがとう」と言われることは、お金では買えない最高の喜びです。そして、その活動は、人口減少が進む日本を救う、大切な社会貢献にもつながっています。

最高の思い出を積み重ねよう!

 何歳になっても「人生はこれから!」です。これまでの人生で培ってきた知識や経験は、あなたの最大の武器です。自分を変える必要はありません。ありのままの自分で、社会とのつながりを持ち、「社会活動寿命」や「社会貢献寿命」を伸ばしましょう。

 お金も、健康も、知識も、人間関係も、すべての資産は最高の思い出を作るためにあります。

 さあ、これから何をしたいですか

 「いつかやりたい」と心に秘めていたことを、この機会に書き出してみませんか? あなただけのバケットリストを作って、新しい人生の冒険に出発しましょう!あなたの人生の可能性は、無限に広がっているのです。

バケットリストについては、こちらの動画をご覧ください(1分半程度の動画です)。下の画像をクリックしてください。動画と音声が流れます。

この記事を書いた人

山田裕之
山田裕之KFSC理事 ファイナンシャルプランナー
専門分野

ライフプラン、リタイアメントプランニング、金融資産運用、税金、相続、終活全般

主な資格

AFP、2級FP技能士、終活アドバイザー、円満相続遺言支援士、認定ファシリティマネジャー(CFMJ)

略歴

大学卒業後、総合オフィス家具メーカーに入社後、法人営業、海外(ドイツ)駐在、国際業務、ECサイト運営、営業管理/企画、経営企画などを経験。現在は再雇用社員として勤務の傍ら、FP・終活アドバイザー・円満相続遺言支援士として活動中。